卒業後に学歴を活かせない恐れがある

そもそも通信制大学とは

通信制大学とは、単位取得に必要な講義を自宅で受講し、課題や試験をオンラインや通信教育を通じて行う大学教育の形態です。日本国内における大学入学資格を持った人であれば、年齢や住んでいる地域に関わらず誰でも入学ができるうえ、通常の大学と同じように、学部や大学院のカリキュラムを受講して卒業資格を得ることが可能となります。 通信制大学は、授業の受講日時が自由に選べたりする点や、教材がパソコンやスマートフォンで手軽に提供されるなど、ICTを利用した情報教育に特化している点に大きな特徴があります。そのため、仕事や家庭などの事情で通常の大学に通えない人、自分のペースで学びたい人などに向いており、他にも専門学校や短期大学を卒業した人がさらなるキャリアを積むために進学する場合などもあります。

通信制大学を卒業しても学歴が活かせない恐れがあるのはなぜ?

進学希望者に広く門戸を開く通信制大学ですが、卒業したあとに十分に学歴が活かせないというケースもあるようです。その理由としては、通信制大学では、社会における職業的スキルを身につける機会が限られているという点が挙げられます。通信制大学では、基礎的な知識を身につける教育が中心であり、実践的な技術や実務は身につきにくく、したがって社会で活躍する際に職場で求められるスキルと乖離することも予想されます。 そのため通信制大学で学ぶ場合は、社会で求められるスキルやキャリアアップの可能性を常に考え、実践的な知識やスキルを身につけるために自ら積極的に活動する必要があります。また学歴のみに依存せず、自己の体験や能力を証明することができるポートフォリオの作成など、学外でのスキルアップを図っていくことも求められます。